高校や大学で、自分の進路を決めるために、文系理系の選択が必要になります。高校の文理選択は、高校1年生の秋〜冬に行い、2年生から理系と文系のコースに分けられることが多いです。高校生になって、一安心していると、「あっという間に文理選択をしなくてはいけない!」という状況になってしまう人も多いはず。「焦って、その場しのぎで選択をしてしまった結果、後悔している…」なんていう状況は避けたいですよね。
今回は、文理選択で悩んでいたり、将来の文理選択を不安に感じたりしている学生の皆さんに向けて、文系理系の特徴や、それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。
早い段階で、文理選択について考えておくことで、自分にベストな方を選ぶことができるようになります。「自分は文系理系のどちらを選ぶべきなのだろう?」と考えながら、この記事を読んでくださいね!
目次
文系・理系の選択は、高校生活だけではなく、大学進学や就職につながる大切なものです。
文理選択をする際は、
・自分が学びたいことや興味のあること
・将来つきたい仕事
・自分が得意なこと
これらの項目を考慮することが重要です。
文理選択によって、残りの学生生活の中で、自分が中心に学んでいくことが決まります。その選択が、自分が楽しんで学習できるのか、将来に活かせるのかなどに大きく影響します。
例えば、「将来は、医者になりたいけれど、英語が好きだから文系を選ぶ!」という人がいたとします。この場合、将来医者になるための理系の教科が少ない環境に飛び込むということなので、医者になるために必要な学習は、全て自分で行わなければいけません。このような状況をイメージするだけでも、文系を選んで医者を目指すのは、険しい道だということがわかります。「法律にすごく興味があるけど、数学が得意だからとりあえず理系を選ぼうかな」という場合も、理系を選ぶことで理科や数学の教科が増えるので、公民の学習機会が減ってしまいます。
もちろん、自力で勉強をすることで、学校の授業以外の知識を補うこともできますが、大変な時間や労力が必要になります。
高校での学習や、その後の進路のことをしっかり考えて、文系か理系かを選びたいですね。
次からは、文系と理系の特徴や、メリット・デメリットを紹介するので、文理選択をする際の参考にしてください!
まずは、文系の特徴を紹介します。
高校での文系の特徴は、この2つです。
・英語、国語、地歴公民を重点的に学ぶ
・数学、理科系科目は履修がない場合や、基礎的な分野のみを学ぶ場合がある
文系を選択することで、英語、国語、地歴公民を中心に学び、数学や理系科目を学習する時間が減ります。
文系の学習をして、大学でも文系の学部に進む場合は、次のような選択肢があります。
・文学部
・社会学部
・法学部
・教育学部
・外国語学部
・国際関係学部
・総合学部
自分が将来、学びたい内容が文系の学部にある場合は、文系コースを選ぶのも1つの方法です。実際に各学部での学習内容を調べてみたり、オープンキャンパスに参加したりしながら、自分に合った学部を真剣に探すのがおすすめです。
次に、文系を選ぶメリット・デメリットを紹介します。
一般的に言われていることを紹介するので、全ての人に当てはまるわけではありませんが、参考程度に読んでくださいね。
文系を選ぶメリット
まず、文系を選ぶメリットが次の3つです。
・数学や理科が苦手でも安心
・大学での拘束時間が短い
・大学の学費は理系と比較をして安い場合もある
文系を選ぶことで、数学や理科の学習時間が減るので、理数系の勉強が苦手な方でも、安心です。自分が興味のある分野に絞って学習できることが、文系を選ぶメリットの1つですね。
また、大学進学後の拘束時間は、理系よりも文系の方が短いです。理系は、研究などがあるので、学校にいる時間が長くなってしまうからです。そのため、文系の学生の方が、その他の時間を、サークルやアルバイト、趣味など自分の好きな様に使えるというメリットもあります。
また、私立大学の場合や学部によっては、文系の学費の方が安い傾向があります。
これらの3つが、文系を選ぶメリットだといわれています。
文系を選ぶデメリット
次に、文系を選ぶデメリットを2つ紹介します。
・専門性が身につきにくい可能性がある
・理系の就職先を選びにくい
この2つも、大学でのデメリットですが、1つのことを研究する理系と比較をすると、自分の専門性が身につきにくい可能性があります。また、文系は理系の知識や技術が必要な就職先を選びにくいというのが2つ目のデメリットです。文系では、理系を選ぶことで身に付く知識や技術を学習する機会が少ないので、理系の就職先を選ぶ場合は不利になる可能性が高いです。
次に、理系の特徴を2つ紹介します。
・数学、理科系科目の高度な内容を学ぶ
・英語、国語なども履修する場合がほとんど
理系は、数学、理科系科目を中心に高度な内容を学んでいきます。また、理系科目を学習すると同時に、英語や国語なども学習する場合が多いです。理由は、理系の発表や論文を読んだり書いたりするために、国語や英語の知識が必要だからです。そのため、文系と比較をすると、学習量が増えるという特徴もあります。
大学の理系の学部は、
・工学部
・理学部
・理工学部
・医学部
・歯学部
・薬学部
・看護学部
・農学部
これらの学部があります。
どの学部も、専門知識や技術が必要な学部なので、大学でも学習量が多い場合がほとんどです。
最後に、理系を選ぶメリット・デメリットを紹介します!
文系の時と同様、メリット・デメリットの感じ方には個人差があるので、こちらも参考程度に読んでくださいね!
理系を選ぶメリット
理系を選ぶメリットは2つあります。
・就職の選択肢が広がる
・論理的に考えられるようになる
1つ目は、就職の選択肢が増えることです。理系は、理系の専門知識や技術がある上、文系の仕事も選ぶことができます。大学で所属する実験室からの推薦がもらえる場合もあるそうです。そのため、文系より理系の方が就職活動では有利だと考えられます。
また、理系では論文を読んで、発表するなど筋道立てて物事を考える機会が多いので、論理的に考える癖がつきます。論理的な思考は、物事について考えたり、仕事をしたりする上で重要なので、この考え方が身につくのは理系のメリットの1つですね。
理系を選ぶデメリット
理系を選ぶことのデメリットは、忙しさや大変さです。
・実験、実習、研究などで忙しい
・勉強が大変
理系では、就職が有利になったり、自分の専門性が高められたりする分、高校や大学での勉強に苦労するかもしれません。「理系分野の勉強に集中すればいいや!」と思っていても、論文を読んだり、研究発表したりする際に英語を使う場合もあるので、英語力も必要になることが多いです。そのため、理系文系の両方の知識が必要な理系での学習は、文系と比較をして学習量が多いです。
実際に、私の弟は理系で工学の勉強をしていましたが、学ばなくてはいけない英語のレベルも高く、苦労しているという話を聞いたことがあります。
大学に入ると、学習だけではなく、実験・実習・研究なども入ってくるので、忙しさも増していきます。学習に時間を使った分、得られるものはありますが、この大変さが理系のデメリットです。
今回の記事では、文理選択で悩む学生の皆さんに向けて、文系・理系の特徴や、それぞれのメリット・デメリットを紹介させていただきました。
文理選択は、高校生活や、その後の進路にも関わる大切な選択です。
自分の「好き」「学びたい」や「得意」に向き合いながら、いろいろな情報を集めて、自分にぴったりの選択をしてくださいね!
実際に、理系や文系で学んでいる先輩に話を聞いてみたり、大学のオープンキャンパスに参加したりして、その学部の雰囲気を肌で感じることもおすすめです。
この記事が、あなたの進路選択の参考に少しでもなると嬉しいです!
◎参考資料
・スタディサプリ 進路
・【文理選択】高校生必見!後悔しない文系理系の選び方
・高校生のための進学ガイド(マイナビ進学)
・文理選択に悩む高校生必見!文系理系のメリット&デメリット!京大生が教える!
・文系理系のメリットデメリットを考える
・理系と文系のメリットとデメリットや収入・選び方
コメントを残す