講演会の講師になるには【あなたの人生経験を届けよう】

「自分の知識や経験を活かして、講演会の講師になりたい。けれど、どうやったら講師になれるのかよく分からない」
「講師になるのに必要な資格やスキルはあるのかが知りたい」

こういった声にお応えし、今回は講演会の講師になる方法、講師に必要な資格やスキル、副業として講師を始めるおすすめの方法について紹介します。講師という職は、聞き手に気付きや学びを与えて成長をうながす、やりがいのある仕事です。

あなたの人生経験は、きっと誰かの助けになりますよ。

講演会の講師になる方法

講師になるには、3つの方法があります。

・講師派遣会社に登録
・フリーランスとして活動
・企業に講師として勤務

順番に説明します。

講演派遣会社に登録

講師の派遣や仲介を行っている派遣会社に登録する方法です。派遣会社にて面接を受け、講師登録します。派遣会社から講演依頼が届いたら、直接現地に出向いて講演を行います

派遣会社には、手数料として講演料の一部を納める必要があります。ですが、集客活動は派遣会社に任せられるため、負担は少ない方法です。

フリーランスとして活動

個人で講師として活動する方法です。自分で講演会を企画し、会場手配や準備、集客まですべて行います。講演会で得られた収入はすべて自分のものになるのが最大のメリットです。

しかし、知名度や実力が伴わなければ講演会に人を集められず、会場代など経費とのトータルで赤字になってしまうことも。フリーで働く場合、企業や団体に売り込みをかけ、単発の講演会を契約するのも手です。

企業に講師として勤務

企業に研修講師として雇用される方法です。会社員として給料をもらう形態なので、収入面では安定します。ただ、講師経験がなく、実績やスキルを持っていない場合、企業に講師として雇われるのは非常に難しいでしょう。

講師に必要な資格

必須の資格はない

講演会の講師になるには、特別な資格は必要ありません。誰かに伝えたいと思える知識や経験があれば、講師として活動可能です。

ただし、フリーランスとしての活動や、企業に雇用される働き方を目指す場合は、経験と実績が必須といえるでしょう。

講師を本業にするなら、はじめは派遣会社に登録して経験を積むのも一つの手ですあるいは、Twitterやインスタグラム、YouTubeなどのSNSで有益な情報を伝え、影響力のあるインフルエンサーを目指す手法もあります。

資格を取るのもあり

伝えたい分野の資格を取得しておけば、何かと重宝します。知識や能力に長けている証明として、資格は有効に働きます。資格を取るために勉強すれば、自分の知識や能力はより高まるでしょう。

ただし、資格によっては高額なものや、取得してもあまり意味を感じられないケースもあるため、本当に有用な資格を取るようにしましょう。

資格

講師に必要なスキル

優れた講師として活動するには、さまざまなスキルを磨く必要があります。今回の記事では、筆者が特に重要だと感じる3つのスキルをご紹介します。

専門性

講師には、確かな専門性が求められます。講演会の依頼人や参加者は、講師の優れた知識や豊富な経験を聞きたいのです。自分の伝える分野については、深い専門性を身に付け、多角的にアプローチできる必要があります。

講演会のターゲット層に合わせた講演を行うのも大切です。幅広い知識と自分の経験をもとに、参加者に気付きや学びを与えられる、有用性の高い講演を行いましょう。

伝える力

伝える力は講師にとって必須のスキルです。いくら専門的な知識や経験が豊富でも、理解するのが難しすぎる説明の仕方では、参加者にとってはつまらない講演となってしまいます。

・充実した講演内容の構成
・興味を惹きつけやすい導入
・分かりやすい説明や具体例
・抑揚をつけた話し方
・参加者の反応に対するリアクション
・講演後の反省点を今後に生かす

これらの技術を身に付け、参加者にとって分かりやすい講演を目指してください。

学び続ける力

現代社会のさまざまな変化に対応すべく、講師には学び続ける力が求められます。講演の参加者は、「今、自分が抱える問題を打破したい」という目的で話を聴きに来ています。

ですから、現状に即した情報を提供する必要があり、講師は常に最新の情報をアップデートし続けなければなりません。加えて、自分の得意分野に隣接した分野など、新しい知識を学んで視野を広げるのも大切です。

努力を積み重ねて、優れた講師として成長し続けましょう。

講演する人

副業として始めるなら

派遣会社への登録がおすすめ

副業として講師を始める場合、講師派遣会社への登録がおすすめです。個人でセミナールームを借りて講演会を企画する方法もありますが、実績がないと集客が難しいため、ハードルは上がります。

本業をメインで行いつつ、隙間時間に講師として働きたい場合、講師派遣会社に会場準備や集客を任せるのがよいでしょう。

大学生も活躍できる

中学、高校などの教育現場では、大学生の講話を求めているケースもあります。キャリア教育において、「子どもと年齢が近く、社会で活躍する大人」は、子どもにとって魅力的な存在となり得ます。

歳の近い大学生が社会で活躍していると知れば、子どもたちは社会で働く将来の自分を思い描きやすくなり、将来についてポジティブに考えるようになるでしょう。機会さえ整えば、大学生も教育現場で大いに活躍できます。

人生経験を子どもに伝える「せんぱいトーク」

本サイト「せんぱいトーク」は、教育現場と「普通で魅力的な社会人」が出会えるきっかけを提供するサイトです。子どもたちが将来をポジティブに考えられるよう、教育現場に「生き生きと働いている生身の社会人の声を届ける」活動を行っています。

あなたの人生経験を、これからの未来を担う子どもたちに届けてみませんか?

まとめ

講演会の講師になるには、講師派遣会社への登録、フリーランスとしての活動、企業に講師として勤務する方法が挙げられます。講師になるのに必須の資格はありませんが、経験や実績が重視され、専門性のある資格が有効に働くケースもあります。

優れた講師として活動するには、専門性や伝える力を高め、学び続けることが大切です。講師は聞き手の成長に貢献できる、大変やりがいのある仕事です。悩みをもつ人々のために、あなたの知識や経験を役立ててくださいね。