生徒の集中力をアップさせるにはどうすればいいか?授業案をご紹介!

最近、耳にすることがあるのが「生徒が授業中に集中せずに他のことをしている」という悩みです。
もちろん、このような問題は昔にもあったと思いますが、近年は、体罰の問題がクローズアップされるようになってきたこともあり、どのように対処するべきか悩んでいる先生も多いと思います。
この記事ではそのような悩みに応えるべく、生徒の授業に対する集中力が続かない理由や、集中力をアップするような工夫などを紹介します。

生徒が授業に集中しない理由は? 学校編

生徒

授業に集中しない生徒が多い授業にはどこに課題があるのでしょうか?
ここではまず、学校での授業について考えられる課題を紹介していきます。

課題1 授業そのものが飽きさせるような構成になっている

科目によってはどうしても暗記する事柄が多い科目もあります。
しかし、いくら暗記中心の科目の授業だとしても、ただ「これをそのまま暗記しなさい」という授業では、生徒の集中力のアップには結びつきません。

例えば、歴史などは暗記科目の最たるものですが、ただ「何年にどのようなことがあった」と暗記するだけでは授業を受ける生徒も飽きてしまいます。
暗記だけではなく、その事柄に対するエピソードなども交えながら授業をすることによって、生徒の方も興味が湧いてきて授業中の集中力のアップにつながっていくことになります。

課題2 生徒が授業に参加するという意識を持てない

いくら授業であっても、先生が一方的にただ教えているだけでは、生徒が「授業に参加している」という意識を持ちにくいものです。
生徒に「授業に参加している」という意識がなければ、当然、授業にも集中せずに他のことをしたりしてしまうという結果になります。

そのようなことにならないためには、授業内容に関係ある質問をある程度の頻度でするなど、一定の緊張感を持たせるような工夫も必要です。

もちろん、緊張感だけでもいけないので、授業の間には、息抜きになるような話題も必要ですが、常に息抜きのような状態になるのは避けなければなりません。

課題3 授業の内容がわかりにくくなっている

自分ではなかなか気が付きにくいのですが、授業の内容が生徒にとってわかりにくいような内容になっている場合もあります。

例えば、理科の授業などで、図や表を一緒に使って説明すればわかりやすいのに、文字や口頭での説明ばかりというような授業ですと、授業の内容そのものが生徒にとって分かりにくく、授業に集中するのが難しくなります。

そのようなことになるのを避けるためには、
1:黒板に書くだけでなく、プリントも作って配布するようにする
2:プリントは文字だけではなく、図や表、写真なども挿入して、できる限りわかりやすいようにする

などの工夫が必要です。

生徒が授業に集中しない理由は? マンツーマン指導編

指導

次にこの項では、家庭教師やオンラインでの授業など、マンツーマンでの指導の場合について考えられる課題を紹介していきます。
マンツーマンでの指導でも、基本的には学校での授業の課題と同じですが、1対1での授業ならではの課題もあります。

課題1:授業のペースに生徒の理解力が追いついていない

授業が理解できなければ、飽きてしまい、集中力が続かなくなるのは当然です。学校での授業は集団での授業ですので、ある程度平均的な理解力を考えた授業をする必要がありますが、マンツーマンでの授業は生徒一人一人の理解力に合わせた授業をする必要があります。
ですので、生徒が授業を本当に理解しているかどうかを正確に把握して、理解できていなそうであれば、どこからどこが理解できていないのかを生徒と話し合って理解できなくなったところから理解できるように説明することが重要です。

例えば、言葉で説明しただけではわかりにくそうであれば、図や表を作ってみたり、身近な例をあげたりするのも有効です。

課題2:作った資料がわかりにくい

自分ではそれなりに頑張って資料を作ったつもりでも、生徒にとってはわかりにくいかもしれません。
また、資料の準備をする時間があまり取れなくて、途中の説明に当たる部分が大雑把になってしまったりしていることもあるかもしれません。
もちろん、教える側の人間にも時間には限りがありますので、全てを完璧にするのは難しいですが、可能な限り丁寧な資料を作るように心がける必要があります。

また、どこがわかりにくかったのか、生徒から直接話を聞いて、次回の授業の時に活かせるようにしましょう。

課題3:授業時間が長すぎる

一回の授業時間が長く、その間に休憩なしということが続けば、授業に対する生徒の集中力も落ちてしまいます。
一回の集中力がどのくらいの時間続くのかは、人によって異なりますので、生徒の集中力が続く時間に可能な限り合わせましょう

もし、集中力があまり続かない生徒であれば、最初は短時間から始めて、徐々にある程度の時間集中力が続くように授業内容を工夫しましょう。
そうすることによって、授業自体にも興味を持ってもらえるようになります。

生徒の集中力がアップするような授業の工夫とは? 学校編

集中

この項では、学校の授業でできる生徒の集中力がアップするような工夫を紹介します。

工夫1:生徒全員が授業に参加できるように工夫する

一般的に学校の授業では、先生が説明して、生徒は受け身であるという時間が長いことが多いです。
しかし、それでは、生徒自身が授業に参加しているという意識を持つことは難しいです。

では、どうするのが良いかというと、例えば、突然指名して質問に答えさせる、国語や社会科などであれば、自分の考えを書かせてみるなど、ある程度の緊張感や主体性を持たせる授業をするように工夫すると良いです。

あるいは、歴史の授業などでは、問いを投げかけて、「自分だったらどうするか」などをグループで討論させて、みんなの前で発表させるなども良い工夫です。

工夫2:授業の組み立て方に変化をつける

一方的に先生が説明をするだけの授業では、受ける生徒のほうも飽きてしまいます。
特に現代はIT化の時代で、アナログの時代よりもはるかに移り変わりの速度が速くなっています。
生徒は小さい頃からそのような時代に慣れてしまっているので、変化のない授業では飽きてしまいやすいのです。

では、どうするのが良いかというと、例えば、初めは先生の説明が10−15分程度、次に先生の説明した内容に関係するグループ討論など意見の交換を10−15分程度、残りの時間を小テストに当てるなど、工夫1で述べた生徒に主体性を持たせるような内容を取り入れつつ、変化を持たせるような内容で組み立てていくのが良い工夫です。

生徒の集中力がアップするような授業の工夫とは? マンツーマン指導編

集中

次に、この項では、マンツーマンでの指導を行うときにできる工夫を紹介します。この場合も基本は学校編と同じで、+αと考えてください。

工夫1:何時までにどこまでを習得するという目標を作る

目標を立てずに授業を受けていると、「いつの間にか時間が経ってしまっていた」ということになりかねません。
そうなると、集中力が途切れ、どんどんと学ぶ範囲も狭くなっていってしまいます。
そのようなことを避けるためにも、例えば、「この1時間でここまで理解する」というように明確な目標を立てましょう

工夫2: 短時間の休憩を入れる

ずっと勉強ばかりしていると、どうしても集中力が途切れがちになります。
そんな時、途切れた集中力を再びアップさせるには、ストレッチなど思い切って短時間だけ勉強から離れてみるのも良い工夫です。

まとめ

まとめ

生徒の集中力が途切れる原因とアップさせる工夫について、学校編とマンツーマン指導編に分けて述べてきました。
この記事を参考にして、生徒が受けたいと思うような授業を目指しましょう。

【参考文献】
http://www.zeroichi.com/letter/sensei1110.html
http://hiro12.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-e535.html
http://www.ansin-teacher.net/idea/all.html?idea_category=3

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