<教員向け>生徒からの年賀状への返信 書き方や注意点について紹介

この時期になると冬休みの過ごし方と同時に考えることの一つが、年賀状についてですよね。「プライベートな年賀状はいつも通り出そうと考えているけれど、生徒への年賀状はどうしたら良いだろう」と悩んでいる先生も多いのではないでしょうか。

今回は、
・生徒に年賀状の返信を書く際に注意したいこと
・生徒がもらって嬉しい年賀状の返信
などについてご紹介します!

自分自身が生徒への年賀状をどうするかを考えるきっかけになるので、ぜひ最後まで読んでくださいね!

生徒からの年賀状についての現状

私が子どもの頃と比較をすると、「年賀状はみんなが書く物である」という考えは薄れ、教員に年賀状を出す生徒は減ってきているという印象があります。

私自身、教員として勤務していた頃は、担任していたクラスの生徒の中でも、出す生徒と出さない生徒がいました。夫は現在教員として働いているのですが、30人のクラスのうち、年賀状を送ってくる生徒は10人以下です。

また、プライバシーの観点からも「住所を公開したくない」という先生も増えてきていると、教育現場にいる際に感じていました。生徒や教員の個人的な意思が尊重され、「年賀状を書く」か「書かない」かは、自由に選択しやすい環境になっています。

「教員として、担任しているクラス全員に年賀状を書かなくては!」というプレッシャーを感じる必要はありません。

生徒に年賀状を書きたくない場合の対処法

「年賀状の作成は面倒だから、生徒には書きたくないな」と思っている先生もいるのではないでしょうか。実際に年賀状を作成するためには、時間もお金もかかるため、できれば避けたいと考えている方も多いはず。

そのような場合は、生徒に事前に伝えておけばOKです!冬休みに入る前から「私は年賀状の返信は書きません。」というスタンスを伝えておくことで、「先生に年賀状を出したのに、返信が来ない」と生徒が不安に思うこともありません。

実際に私が勤務していた学校でも、「年賀状の返事は書かないからね」と生徒に伝えていた先生がいましたが、特に何の問題も起こりませんでした。自宅の住所を教えたくないけれど、生徒が年賀状をどうしても出したいという場合は、学校に送ってもらうという選択肢もあります。

冬休み中は実家に帰省したり、出かけたりと、年賀状の返信をする時間を確保できない場合も多いですよね。初めから、「年賀状は書かない!」と決めて、生徒に伝えておくのも一つの方法です。

生徒に年賀状を書く際に注意したいこと

一方で、生徒へ年賀状を書こうと考えている先生も多いですよね。
私も年賀状の返事はきっちり書く派でした!

ここからは、「生徒から年賀状をもらったら返信はしたい」と考えている先生に向けて、生徒に年賀状を書く際に注意したいことを3つ紹介します。

「生徒に喜んでもらいたい」と思って返信をしたのに、物事が良くない方向に進んでしまってはショックですよね。年賀状は生徒の自宅にそのまま届き、保護者も目を通す場合がほとんど。そのため、トラブルを避けるためにも注意点を意識して書くのがおすすめです!

注意点①:年賀状に使う写真に気を付ける

生徒からの年賀状に返信する際に注意したいことの1つ目は、年賀状の写真です。プライベートな年賀状には、写真入りのデザインのものを採用することも多いですよね。特に問題のない写真なら良いですが、生徒の保護者が見て「子どもに出す年賀状としては不適切だ」と判断されるものは避けましょう。

例えば、旅行中の水着姿等、プライベートすぎる写真は避けるのが無難!プライベートすぎる写真付きの年賀状を送ることで、保護者の中で話題になったり、SNS等で共有されてしまったりと、さまざまな良くない未来も想定できます。

「年賀状を分けるのは面倒だ」と感じるかもしれませんが、写真を使う場合はプライベート用と分ける等、慎重に選択するのがおすすめです。

注意点②:コメントの量に気を付ける

2つ目に気をつけたいことは、コメントの量です。

教員をしていると、生徒によって伝えたいことの量が変わることもありますよね。しかし、コメントの量はどの生徒にも同じにすることがおすすめです。

例えば、生徒同士が冬休み中に遊んで、年賀状を見せ合うという場面を想定してみます。先生からのコメントの量を見比べて、「自分へのコメントは少ない」と傷ついてしまう生徒がいるかもしれません。

実際に私が生徒だった頃、提出物への先生のコメント量で、「あの子は先生に好かれているのだな。私へのコメントは少ないから、私への関心は少ないのだな。」とショックを受けてしまった経験があります。

「そんなに細かいことは気にしたくない」と思うかもしれませんが、繊細な子にとっては気になってしまう部分なので、できる限り意識したいところです。

注意点③:ネガティブな内容は書かない

生徒からの年賀状に返信をする際に注意したいことの3つ目が、ネガティブな内容は書かないことです。

クラスの担任をしていると、
「あの子は宿題をしているのか」
「しっかり受験勉強に取り組んでいるのか」
「冬休みに生活習慣が乱れていないか」
など、気になってしまうことが多いですよね。

心配している内容について、ポジティブなコメントを書くのは問題ありません。しかし、ネガティブな内容が書かれている年賀状をもらった生徒は、「新年から先生に注意された」という悲しい気持ちになってしまうかもしれません。

例えば、「宿題には計画的に取り組んでほしい」という気持ちを伝える際に、「〇〇君はいつも提出が遅れるから、冬休みはしっかり宿題を終わらせてね!」という文の場合、前半部分がネガティブな表現になります。

「新年は新しい気持ちで頑張ろう!」と思っていても、信頼している先生から否定的なことを言われてしまうのはショックなこと。生徒のために年賀状を書くのなら、伝えたい内容だけをシンプルに、ポジティブに書くのがおすすめです。

生徒がもらって嬉しい年賀状の返信

「生徒へ返信をする際の注意点を読むと、何を書いて良いのかわからなくなった!」という先生もいるかもしれません。せっかく年賀状の返信をするなら、生徒がもらって嬉しい年賀状にしたいですよね。

自分の学生時代を振り返ると、先生からの年賀状の返信は嬉しいものでした。
その中でも特に嬉しかったのが、
・手書きのコメントがある
・コメントが定型文ではない
この2つのポイントを抑えた年賀状です。

手書きのコメントがあるだけでも嬉しいですが、「今年もよろしくね!」「新学期も頑張ろう!」等だけではなく、自分だけに向けたメッセージがあるとさらに心が温まります。

例えば、年賀状のコメントを通して、
・新学期に期待していること
・その生徒の良さ
などを伝えるのも良いですね◎

生徒の良さや成長は、学校生活の中では伝えられる場面が限られてしまいます。そのため、年賀状を「生徒の良さを伝える機会」として捉えるのも一つの方法!

私も年賀状を書く時は、1年の中で印象的だった様子や生徒とのプライベートなやり取りの中で楽しかったこと、成長が見られた場面などを伝えていました。

嬉しい年賀状をもらった生徒は意欲が高まり、新学期からさらに頑張る様子を見せてくれるかもしれません。

生徒に年賀状を書くか書かないかは事前に判断しておくのが◎

時間の流れは早く、あっという間に年賀状を書く時期になってしまいます。冬休みに入る前に、生徒からの年賀状に返信をするか・しないかを決めて、自分のスタンスを事前に伝えておくのがおすすめです。冬休み中忙しかったり、年賀状を書くのが億劫に感じたりするなら、無理して返信をする必要はありません。

一方で、先生からコメント付きの年賀状をもらえるのはとても嬉しいもの。
せっかく年賀状を書くなら、生徒が喜んでくれる返信にしたいですね。

この記事が、「生徒への年賀状をどうすべきか」について考える際の参考に、少しでもなれば嬉しいです!

<参考資料>
hanamal

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