職業調べやキャリア教育の授業の中で、多くの教員や子どもたちが利用している「あしたね」というサイトをご存知ですか?
「あしたね」とは、全国で7000校、110万人もの小中高生・教員が利用しているキャリア教育・職業調べサイトです。 調べ学習をしていて「もっとこんなサイトがあればいいのにな」と思ったことがあるのではないでしょうか。「あしたね」は、小中学校の教員の意見を参考に、職業調べ学習の際に使いやすい工夫がされているおすすめのサイトです。
今回は、キャリア教育に活用したい「あしたね」の魅力を教員目線でレビューします!授業での活用方法も紹介するので、キャリア教育の教材探しで悩んでいる先生の参考になると嬉しいです!
目次
キャリア教育・職業調べサイト「あしたね」はこんなサイト
まずは、「あしたね」の特徴を簡単に紹介します!「あしたね」は、小学生から高校生までに対応しているキャリア教育サイトで、職業調べ学習の教材として最適です。
「あしたね」の主な特長は、
- サイトに掲載している職業の種類が350以上
- インタビュー記事が掲載されている
- 読み仮名が付いている
- 授業用のワークシートが無料で提供されている
このようなものがあります。
ウェブサイトも使いやすく、仕事を探す際には、
- 好き、興味から探す
- 職業名から探す
- 業界から探す
- 人気のある仕事をチェックする
など、さまざまな方法で調べることが可能。
小学生から高校生までが使いやすい工夫がされている上に、職業の情報も豊富なので、職業調べなどで使うサイトを探している先生におすすめです。
「あしたね」レビュー①:豊富な職業とインタビュー記事が魅力
ここからは、元英語教員が教員目線で「あしたね」の魅力を深掘りしていきます。
1つ目の魅力は、職業情報が豊富なところです。
「あしたね」には、
・350以上の職業
・450人以上のインタビュー記事
これらが掲載されているので、1つのサイトでほとんどの職業について調べることができます。
実際のインタビュー記事があるのも魅力的。
インタビュー記事の中には、
・仕事の具体的な内容
・どうしてその仕事を選んだのか
・仕事のやりがいや楽しさ、苦労
・子どもたちへのメッセージ
など、子どもたちが知りたい情報が満載です。
実際に仕事を体験したり、働いている方にインタビューできたりする職場体験は、体験できる職場が限られているという現状が。
「あしたね」を利用することで、自分が興味のある仕事について知り、実際の体験談も知ることができます。
「あしたね」レビュー②:読み仮名付きなので使いやすい
「あしたね」の2つ目の魅力は、読み仮名付きなので利用しやすいところです。
職業調べに活用できるサイトは他にもありますが、読み仮名がついていなかったり、書いている内容が難しかったりすることがありませんか?
「あしたね」は、読み仮名付きなので、小学生や漢字が苦手な子どもでも使いやすいのが魅力的。
インタビュー記事も、見出しごとに内容がまとまっているので、理解しやすいです。
さらに写真も豊富で、インタビュー記事によっては動画付きのものも。
読み仮名がついているので、わからない単語があれば、調べながら情報を集めることができます。子どもたちの自主的な調べ学習にも最適ですね。
読み仮名やわかりやすさなどの点で、どの学年でも使いやすいのが「あしたね」の魅力の1つです。
「あしたね」レビュー③:無料のワークシートが嬉しい
3つ目の魅力は、無料でワークシートが利用できるところ。
自分でダウンロードして使用するのではなく、申し込みをすると無料で発送をしてくれるというサービスまであるから驚きです。
ワークシートは、3時間分の調べ学習に対応しており、小学生・中学生・高校生用にそれぞれ準備されています。
ワークシートを利用することで、「あしたね」のサイトを使いながら、授業をスムーズに進めることが可能。
サイトの使い方が簡潔にまとめられていたり、自分の好きや得意を見つける時間が設けられていたりするので、職業調べの授業にぴったりです。日々の仕事に追われている先生は、正直印刷する時間も取れない場合があるのではないでしょうか。
印刷済みのワークシートを無料で利用できることができるのは、時短にもなり、嬉しいですよね。
「あしたね」を授業で活用する方法
キャリア教育の授業に積極的に利用したいサイト「あしたね」。ここからは、「あしたね」を授業で活用する方法を紹介していきます。ワークシートの内容の確認や、サイトを見たりすることを通して、授業アイディアが浮かんでくるので、気になる方は「あしたね」を覗いてみてくださいね。
ワークシートに沿って気になる職業を調べる
1つ目に紹介する「あしたね」の授業での活用方法は、ワークシートに沿って気になる職業を調べることです。
中学生用のワークシートは、
・自分の好きなことや得意なことから気になる仕事を見つける
・興味のある職業について詳しく調べる
・その職業に就くために、今すべきことを考える
このような流れで、3時間構成になっています。
小学生や高校生用のワークシートも似たような流れなので、「自分の興味や好きなことを知ってから、それに関連する仕事について調べる授業」を作る場合は、ワークシートをそのまま利用できます。
業界ごとにどんな職業があるかプレゼンする
2つ目の授業アイディアは、業界ごとにどんな職業があるかプレゼンする方法です。
子どもたちが職業について具体的に調べる段階ではない場合や、もっといろいろな職業について知る必要がある場合に効果的。
「あしたね」は、トップページに「ギョウカイから探す」というボタンがあります。
ボタンを押すと、
・機械、電気、化学
・情報、コンピューター
・自然、生物
・医療、生命、福祉、介護
・食品、調理、栄養
・デザイン、アート、エンターテイメント
など、15の業界が出てきます。
その中から、グループや個人で気になる業界を選んで、どんな仕事があるか調べます。調べた仕事の内容や、どんな人がその業界に向いているのかなどをクラスでプレゼン。
業界ごとに情報を集めたり、他のクラスメイトのプレゼンを聞いたりするので、幅広く仕事について学ぶことができます。「クラスメイトに情報を知らせる」という目的があるので、自分だけのために調べるよりも、意欲が高まる子もいるかもしれません。情報をまとめ、わかりやすく発表する練習にもなりますね。
出身高校や大学を調べて進路選択に生かす
最後に紹介する「あしたね」の活用方法は、気になる職業に就いている人の出身高校や大学を調べて、進路選択に生かすことです。
「あしたね」のインタビュー記事には、その仕事をしている人の
・出身高校
・出身大学や専門学校
が書かれています。
そのため、
「この職業につくには、この分野を学べばいいんだ!」
「この大学に入れば、こんな進路があるんだ!」
など、具体的な進路を考える際に参考になります。
1人の情報だけではなく、数人のインタビュー記事から職業と出身校の傾向をまとめてみたり、出身校と似ている他の高校や大学を探してまとめたりするのも面白いですね。
インタビュー記事の情報を参考にすることで、具体的な進学先を検討する際の役のヒントになります。
「あしたね」をキャリア教育に活かそう!
今回は、キャリア教育・職業調べサイトである「あしたね」を教員目線でレビューしました!
職業情報がまとまっているだけのサイトとは違い、
・インタビュー記事が豊富
・読み仮名がふってある
・無料でワークシートを利用できる
など、「あしたね」ならではの魅力がたくさんあります。
キャリアの授業を考える際に活用するサイトを探している先生や、ワークシート作りで困っている先生は、「あしたね」のサイトを覗いてみてはいかがでしょうか。
調べ学習以外に「生の話を生徒に聞かせたい!」と考える場合は、社会人講和を利用するのも1つの方法です。起業家や、グローバルに活躍する方、大手企業で働く方から直接話を聞くことも、進路選択の貴重な材料になります。
子どもたちの実態に合うベストな方法を選んでくださいね!
先生方のキャリア教育の授業づくりを応援しています!
◎参考資料
Edu Town あしたね
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