「SDGs」どう教える?中学高校での授業案

国連サミットで掲げられたSDGs(持続的な開発目標)を達成するため、世界中でさまざまな取り組みが行われています。日本でもさまざまな企業や自治体において広がっており、教育の場においても徐々に浸透しつつあります。

SDGsの授業を行うためには、まずは教師自身がSDGsについて学び、適切な授業計画を立てるのが望ましいです。とはいえ、学校の業務が忙しく、なかなかSDGsについて学習する機会が持てないという先生もいらっしゃるでしょう。

今回は、SDGsを指導する際の準備や、実際に行われた授業についてご紹介します。学校の状況に合わせて取り入れてみてください。

教師がSDGsへの理解を深める

まずはSDGsについての知識をつけるのが先決です。SDGsの情報を扱うサイトは非常に多いですが、特に以下の2サイトには網羅的な情報が詰まっています。

外務省のホームページ
ユニセフのホームページ

外務省のホームページ「JAPAN SDGs Action Platform」では、SDGsの概要や日本の取り組みに関する資料が用意されています。企業・自治体・教育機関などの取組事例もまとめられているので、学校の実情にマッチした事例を探してみましょう。SDGs関連動画も豊富で、授業で活用できる動画も視聴できます。
【外務省×SDGs】「行動の10年」できることから始めよう! – YouTube

ユニセフのホームページ「SDGs CLUB」は、分かりやすい文章と画像でSDGsを学べます。SDGs17の目標について、それぞれの課題・ターゲット・世界の問題が詳しく書かれており、教師の学習だけでなく調べ学習にも十分活用可能です。また、SDGsの目標に向かって、実際に行動を起こしている世界の子どもの動画を見られるため、授業で幅広く利用できるでしょう。

SDGs17の目標 | SDGsクラブ | 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会) (unicef.or.jp)
世界を変えるヒント | SDGsクラブ | 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会) (unicef.or.jp)

SDGs

SDGsを学べる教材を準備する

実際に授業で活用できる教材をいくつかご紹介します。

ユニセフの教材

ユニセフのホームページ「SDGs CLUB」には、SDGs副教材ポータルサイトが用意されています。印刷してそのまま授業で使える副教材があり、教師用指導参考資料やワークシートも利用可能です。ワークシートはWord版があり、授業に合わせて簡単に修正できます。

SDGs副教材「私たちがつくる持続可能な世界~SDGsをナビにして~」ポータルサイト|子どもと先生の広場|日本ユニセフ協会 (unicef.or.jp)

NAGANO SDGs PROJECTの教材

NAGANO SDGs PROJECTは、長野県が発信しているサイトです。教員向けのページが用意されており、特に教師向けのアクティビティ集が利用しやすいです。アクティビティの進め方や詳しい解説、ワークシートもついているので、一度目を通しておくとSDGs授業のイメージがしやすくなるでしょう。

教材をダウンロードして使おう! | NAGANO SDGs PROJECT

身の回りの取り組みから教材を見つける

学校の実態に合わせて、身の回りから教材となる活動を探すのも1つの手です。身近で行われている活動は生徒の興味関心を引きつけやすく、意識を高めるのに役立ちます。一例として、地域で行われているSDGsの取り組みを調査して発表する活動や、自分たちにできることは何かを具体的にまとめる活動などが挙げられます。

また、SDGsへの意識を高める際は、社会人講話を取り入れるのも有効です。実際にSDGsに取り組んでいる人の話は生徒の心にも残りやすいでしょう。保護者や卒業生、外部講師に依頼して、生の声を聞いてみるのも選択肢に入ります。

【知ってみよう!】社会人講話について | せんぱいトーク.com (senpaitalk.com)

社会人講話

SDGs授業・実際の授業例

ここからは、実際に行われたSDGs授業について見ていきましょう。

宮城県古川黎明中学校の実践

古川黎明中学校では、3年生の社会科「わたしたちと経済活動」の単元において、SDGsを取り入れた授業が行われました。

1)企業の仕組みについて学習した後、「利益を追求するだけが企業の責任ではない」という点を学び、SDGsを取り入れている企業について学習します。

2)グループで「企業づくり」に取り組み、商品やサービス内容を考えます。その後、企業の社会的責任としてSDGsを盛り込んだ企業づくりを行いました。

3)企業CMの製作やプレゼンテーション、ポスター形式の全体発表などを行って、クラス全体に共有しました。

また、SDGs学習の総仕上げとして、学校内のSDGsに関するフォトコンテストが実施された点もポイントです。「よりよい社会をめざして」の単元では、学校内でSDGsを達成しているものや課題のあるものをグループで探して撮影し、レポート作成や小グループでの発表を行いました。生徒にとって、SDGsの観点における学校内の課題を再認識し、どのように行動するかをあらためて考えるきっかけとなったそうです。

参考:荒川清政先生(宮城県古川黎明中学校)による授業レポート
出典:国際協力機構(JICA)

まとめ

SDGsの取り組みは広がりを見せており、教育現場で活用しやすいホームページや教材も増えつつあります。今回ご紹介したホームページ以外にも、新聞やYouTube、社会人講師を活用するといった方法も可能です。学校や地域の実態に合わせながら、生徒がSDGsについて深く考えるきっかけを作っていきましょう。

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